ヒュースの言う「実力」とは

(ワートリ本誌の最新話の話)

 

ヒ「玉狛との差を感じたとしたら……実力の問題だろうな」

 ⇒若「実力ってなんだ?」となっている場面。

  「実力」ってなんだ?

 

まず重要なのは、差を「感じたとしたら」という表現。この表現から察するに、玉狛支部での生活とランク戦、閉鎖環境試験を経験して、ヒュースは「差」があると感じていないんじゃないか、ということ。翻訳すると、「俺は差があるとそこまで感じてないけど、差があるように感じるんだったらその理由は…」という話なんじゃないかということ。

あと重要なのは、読者が知っていてもヒュースは知らないであろうエピソード(ペンチとかトリガーオフとか)を知ってる前提で考えるべきではないということ。ヒュースの前で修が狂人ムーブをしたことはないはず、最大でヒュース入隊を認めさせた交渉くらい。なので、(そもそも本来は修と若村の話じゃなく、「玉狛」と「本部」の話だと思うし)修のメンタルの異常性という答えにもならないはず。

 

なので、ヒュースのいう「実力」が何か、という問いに対して、自分が想像する答えは「結果」(=「数字」を残しているかどうか)だと思う。こう考えるといろいろ都合よく説明できそう。

 -閉鎖環境試験で隊単位で結果を残している(修、ユーマ)

 -閉鎖環境試験で個人で有能アピールをしている(ヒュース)

 -玉狛第二のランク戦順位>香取隊のランク戦順位

 -若村の個人ポイント(7000台)<香取の個人ポイント

なので、若村がくすぶっている理由として、結果を最大化するためのアプローチができていない(「諏訪隊には義理がある」とか甘いこと言ってる若村は、その意味では結果を残すために手段を選ばない修を模範にすべき⇒香取が普段イラついてるのもその点なのでは?結果重視で手段を択ばない修とは相性が良さそうなのもたぶんそこ)という点と、成功体験(=自信)がないという点に行きつくんじゃないかと思う。そう考えると、若村の臨時隊長抜擢の理由も説明がつかないこともない(力はあるが成功体験のない隊員に有能サポーターをつけて成功体験させたらどうなるか)し、臨時若村隊の他の面々を鼓舞する意味でも、「数字の差が出ているだけで実際の力の差はそれほどない」というメッセージは響くんじゃないかと思う。

 

まあたぶんあしせんはこれ以上のことを考えている。